チームワークで、突き進め。

携帯電話や電気自動車に用いるリチウムイオン電池。私の部署では、その基幹材料となるセパレータをつくっています。セパレータとは電池内の正極と負極を分離するフィルムのことで、電極間での発火を防ぐ大事な素材。原料となるペレット状のポリエチレン及びポリプロピレン樹脂からフィルムをつくり、さまざまな工程を経て生み出されます。私はセパレータを製造する工場の運転員として、三交替勤務で働いています。フィルムの交換作業をはじめ、フィルムの形状調整や装置点検などが主な仕事です。基本的にチームでの作業が多いので、常にコミュニケーションを取りながら状況を把握し、自分が何をすべきかを判断して行動しています。

新入社員の頃に所属していた班では、食事会が多くありました。上司・先輩含めメンバー全員の仲が良かったからだと思います。食事会では、仕事中だとなかなか話題に上がらないプライベートな話も気軽にできるので、仕事の疲れも一気に吹き飛びます。今は別の班へ異動になり、その食事会に参加していませんが、今の班も仲良くしてくださる上司や先輩ばかりなので、盛り上がる食事会ができたらいいなと思っています。

樹脂から成形したフィルムの形状調整のスキルアップを目指しています。形状調整は非常に難しく、さまざま方法があるため、数をこなせば習得できるものではありません。今は先輩のやり方を見ては実践してみて、自分なりの調整方法を模索している最中です。先輩たちはこの作業を実に早く行います。かっこいいな、と思います。とはいえ、この作業は「スピード」も大事ですが、何より「質」が大事。まずはきれいな形状のものをつくれるように努力を積み重ね、作業の質を上げていき、ゆくゆくは先輩たちのように早く作業できるよう精進していきたいです。