Person
分析・品質保証
- Initial
- S.T.
- Department
- (株)UBE
科学分析センター(出向) 分析
- Career
- 5年目
01
就活で大切にしていたこと
学生時代は、資源としてのセルロースの有効活用に関する研究をしていました。研究は楽しくて、大好きで、就職活動に際しても「やっぱり化学は面白い」という気持ちを大事にしました。そんなとき合同説明会で知ったのが、分析技術者という仕事です。
02
印象的なエピソード
入社1年目。日本にもまだ数台しかないnanoIRという新しい分析装置の担当に、新入社員の私が抜擢されました。喜んでいたのも束の間。機器に関する資料が少なく装置の使い方も不明瞭、分析結果の読み取り方も知らない。メモを取ったノートが高く積みあがるくらい、正解の分からない実験が続きました。手探りながらも、実験から分かったことは一つずつ蓄積される。「こうやったら知りたい分析結果になるかな?」と試行錯誤を重ね、次第に装置を使えるようになっていきました。
03
仕事で大切にしていること
実験にしても、何かをつくるにしても、結果には必然性がある。目的に対して成功しても失敗しても、「どのようにしてこういう結果になったのか」を知ることが大切です。その「どのようにして」の過程や構成要素を突き詰めていく分析という仕事の面白みに今でも強く惹かれます。一口に分析と言っても、対象となる物質や分析方法はさまざまです。どんな事業からの仕事か、どんな課題があるのか、などによって仕事の内容はまるで変わってきます。さまざまなやり方がある中でいつも意識しているのは、「依頼主は何が知りたいのか」を常に考えることです。
04
仕事のやりがい
私の仕事は依頼者の知りたいことに対する課題解決です。きれいなデータを測定するだけでも、常に最新の分析方法を施すだけでもありません。納期・予算・課題によって分析方法はいくらでも変わるし、報告書一つだって依頼者の知りたいことが一番よく伝わるように書きたいと考えています。だからこそ、依頼者から「報告書が分かりやすかった」と連絡をもらえたときはこの上なく嬉しい。分析技術者として、分析方法、データ、報告書、すべて大事ですが、何よりも大事なのはその先にいる依頼者を意識して仕事をするということなのだと考えています。