Person
生産技術・
エンジニアリング
エンジニアリング
流れを読む
- Initial
- Y.M.
- Department
- CAE解析
- Career
- 7年目
01
入社理由
技術向上に携わりたい
大学で学んでいたのは機械工学。研究は、iPS細胞の三次元組織構築と力学刺激による分化制御という特殊なテーマに取り組んでいました。UBEに興味を持ったのは、まずは取り扱う製品。特に、リチウムイオン電池に使用される電解液やセパレーターなど、今後スマートフォンや、EVのバッテリーのニーズが上昇する中で欠かせない最先端素材を数多く扱っていることを知ったからです。機械工学の知識を生かして、自動車そのものを研究開発するのもいいですが、それをつくる化学素材に焦点を当て、技術向上に携わることにも魅力を感じました。また、プラントの整備や改良において、機械工学の知識が大いに役に立つということも志望動機の一つです。
02
仕事内容
私が現在所属するCAE(Computer Aided Engineering)グループは、コンピューターを使用して、プラントや配管の中で、どのような現象が起こっているのかを把握し、望ましい挙動となるように制御・管理し、改善していくための理論計算を担当しています。例えば、プラントに新しい設備を導入する際の、配管やプラントの中の原料や熱の流れを計算し、問題がないか検証した上で、設備の導入がなされることになります。もし計算が大きく間違っていると、プラントそのものの重大なトラブルにつながりかねない責任の大きい仕事です。
03
印象的なエピソード
1年目の終わりから、タイのナイロンプラントの案件に関わりはじめました。その内容は、新しい設備を導入した際の、原料の流れを計算するというもの。まさか1年目から国外の大規模なプラントに関わることになるとは思っていなかったので、驚くと同時にやりがいを感じました。設備の導入が終わり、計算結果と実現象を比較したところ、実際には計算よりも流れに少し滞りがあることが分かりました。要因は配管上のエネルギー損失を考慮すべき点をいくつか見落としていたこと。生の現場を見ることの大切さを学びました。
04
UBEならではのこと
2年目の冬、社内各部署と大学を含めた体制で、製品の品質向上を目指すブロジェクトに着手し、製品の評価をより厳しく行うための装置開発に携わりました。このプロジェクトは、各部署の若手を主体として進められています。例えば、勉強会を開催して専門分野以外の基礎知識を習得したり、実験方法の考案から実験結果の考察までを若手が行うなど、基本的には若手が頭と手を使って開発を進めるプロジェクトです。貴重な経験に感謝するとともに、UBEの人を育てる風土を実感しました。
05
仕事で大切にしていること
流体解析を含む機械工学の知識、プログラミングの知識まで、幅広い知識を持つことはもちろん、大切なことは生の現場を見ること。実際の現場を見て設備全体の設計や状況を把握し、計算でそれを考慮することはまだまだ自分自身に足りないと感じているスキルです。どんな状況においても、より現実に合った正確な計算、そしてより良い提案ができる技術者になりたいです。