Person
研究
新しい事業を生み出したい
- Initial
- Y.I.
- Department
- 研究
- Career
- 10年目
01
入社理由
大学では分光学を専攻し、温度応答性高分子の水溶液の相分離挙動の研究をしていました。大学で学んだことを生かし、さらに自分のアイデアを形にできるような環境を探し、化学関連の分野での就職を探していました。その中でも、面接の際に緊張していた私をリラックスさせてくれた社員の方を見て、UBEは一人ひとりと向き合い、人を大切にしてくれる会社だと思い、入社を決意しました。
02
入社して感じたこと
入社1年目では、一通り部署内の研究を学んだあと、自分が思った改善点をレポート形式で提出する機会が与えられました。そこで自分のアイデアを提案すると採用され、分離膜製品の研究開発に取り組ませてもらえることに。今考えると何でもないアイデアですが、新人の意見を否定もせず、研究に取り組ませてくれる環境に驚きました。結果的に成功までは行き着きませんでしたが、モチベーションを高く保つことができました。
03
仕事で大切にしていること
現在までに分離膜と接着剤の二つの研究に関わっていますが、研究のスピード感の違いを感じています。短い時間で成果を出さなければいけないというシチュエーションは、大学での研究との大きな違いだと思います。「失敗9割・成功1割」といわれる研究の世界ですが、その失敗も企業にとっては一つの成果です。トライアル・アンド・エラーを繰り返し、一歩ずつ進んでいくことが何より大切で、その先にこそ大きな成功や達成感があるのだと考えています。
04
印象的なエピソード
入社以来、封止材製品の改良研究を行っていました。研究を重ねた結果、ようやく物性面で現行製品を上回る樹脂を発見。しかし、その樹脂は硬化時に発生する熱量が大きく、テストピースのサイズでは成功したものの、スケールアップすると材料自体がその発熱量に耐え切れず燃えてしまうという結果に……。複合的な要素を考慮しながら進めていかなくてはいけない材料研究の難しさを理解しました。
05
これからの目標
材料研究の分野は、複合的な知識が必要になってくるので、今後ももっと多くの知識を身につけていきたいです。学ぶことが多く大変な場面もありますが、比例してやりがいも大きくなっています。幅広い知識を身につけ、その中から新しいものをつくり出していく──。そこにチャレンジ精神を掻き立てられますね。今はまだ思うような成果を出せていませんが、将来的にはUBEの新しい事業をつくりたいと思っています。